<参院選の街頭演説で、麻生氏が安全保障問題に関して「弱い子がいじめられる」と語っていた。加害の原因を被害側に見いだす物言いに批判があったが、問題性はそこにだけあるのではない> 自民党の麻生太郎副総裁がロシアのウクライナ侵攻など安全保障問題に関して次のように語ったと報じられた。参院選の街頭演説でのことだ。 「子供の時にいじめられた子はどんな子だった。弱い子がいじめられる。強い奴はいじめられない」 国家が侵略されるのも、子供がいじめの対象になるのも、どちらも攻撃される側の弱さに問題がある。だからこそ国家も子供も強くならなければならない。こういう話である。 防衛費の大幅増を求める自民党の主張に沿った例え話だが、戦争であれいじめであれ、加害の原因を被害側に見いだす物言いには大きな批判があった。それは当然だろう。 実は彼がこうした考えを示すのは初めてではない。2014年の自民党の会合でも、集団的自衛
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