ライトノベルの略称こそが『ラノベ』っていう人がほとんどだと思うのですが、間違ってはいません。ていうか、ライトノベルそのものにも確固たる定義がないんですよね。だから、これはただの私見。 以前、ネットの記事で京極夏彦さんという大物作家さんが小説講座とかで語っていた言葉が未だに私の中で残っているので、それを紹介しよう。 「ライトノベルの定義は非常に曖昧ですが、現在ラノベと呼ばれているジャンルとは違うものと考えたほうがいいです。ラノベはライトノベルの略ではあるので、混同されている方も多いでしょうけど、ラノベは、今やラノベです。」 「ラノベは一時期隆盛を極めましたが、既にだいぶ青息吐息になっています」 「構造的に長くもつスタイルではないし、それは最初からわかっていたことなのに、そこに目をつぶって縮小再生産を繰り返したあげくの現状ですから、これは編集側の責任だと思います。」 「一方でライトノベルという