かつてFBIがウサマ・ビンラディンに次ぐ最重要指名手配犯として懸賞金約2億4000万円をかけたジェームズ・“ホワイティ”・バルジャー。アメリカ史上もっとも冷酷なマフィアといわれる人物です。 バルジャーは警察やFBIの捜査をくぐり抜け、長い間ボストンの街を意のままに支配していました。彼は悪人ですが、その手腕にはビジネスマンが学ぶべき点もたくさんあります。映画『ブラック・スキャンダル』で、ジョニー・デップが演じたバルジャーの立ち居振る舞いから、見ていきましょう。 01. 沈黙を使いこなし、 言葉に重みを持たせる 会議での発言が多いことは、あらゆる業界で正義とされています。しかし、どんな発言よりも効果的な「沈黙」もあります。あえて黙ることで、存在感や威圧感を増幅させる。そこから発する一言は重みが違います。 『ブラック・スキャンダル』におけるバルジャーは、まさに沈黙使いのプロ。作中、主人公でありな