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  • 「シュルレアリスムの美術と写真」 横浜美術館

    横浜美術館 「コレクション展 全部みせます!シュールな作品 シュルレアリスムの美術と写真」 2017/12/9~2018/3/4 自館のコレクションのみで、これほど大規模なシュルレアリスム展を開催出来る美術館は、国内では極めて稀かもしれません。 マックス・エルンスト「子供のミネルヴァ」 1956年 横浜美術館の開館以来、初めての一大シュルレアリスム展です。写真展示室を除く、全ての常設展示室を用い、国内外約50作家による、約350点のシュルレアリスムに関する作品が展示されています。 単に作品を並べるのではなく、11のキーワードに沿って、シュルレアリスムの性質、ないし魅力を探っているのも、重要なポイントと言えるかもしれません。冒頭のキーワードは、何やら謎めいた「上手である必要はない」で、シュルレアリスムの美術家が、上手に描くことよりも、無意識のイメージを、時に自動的な動きで、白日の下に引き出そ

    「シュルレアリスムの美術と写真」 横浜美術館
  • 2017年 私が観た展覧会 ベスト10

    年末恒例の、独断と偏見による私的ベスト企画です。今年観た展覧会のベスト10をあげてみました。 2017年 私が観た展覧会 ベスト10 1.「海北友松展」 京都国立博物館 桃山絵師シリーズのラストを飾るのに相応しい内容ではなかったでしょうか。軽妙洒脱な水墨画から、光り輝く金碧の屏風の魅力は甲乙つけ難く、ともすると知名度が高いとは言えなかった絵師の存在を、世に知らしめた記念碑的な展覧会であったかもしれません。また上から下へと進む知新館の展示室を、効果的に用いていたのも印象に残りました。特にラストの闇に潜む「雲龍図」から月明かりに満ちた「月下渓流図屏風」へのドラマチックな展開は、未だ忘れがたいものがあります。余韻も深く残りました。 2.「長沢芦雪展」 愛知県美術館 待望の芦雪展をようやく見ることが出来ました。中でもハイライトは無量寺の障壁画の空間再現展示で、有名な「虎図」と「龍図」が向き合い、さ

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  • 「織物以前 タパとフェルト」 LIXILギャラリー

    LIXILギャラリー 「織物以前 タパとフェルト」 2017/12/7~2018/2/24 リクシルギャラリーで開催中の「織物以前 タパとフェルト」を見てきました。 南太平洋の島々に伝わる樹皮布のタパや、東西アジアのフェルトは、織物の技術が開発される以前から、人々が作り、また利用してきた布の1つでした。 冒頭、入口を飾るのが、パプアニューギニアのタパで、熱帯雨林の恵みの元、各部族は、祭の衣装や日常着の腰巻、それに敷物や壁掛けに使うために生産してきました。 「西ニューギニア イリアンジャヤ州センタニ湖地方のタパ」(インドネシア) 染料は黒と赤褐色の2種類あり、文様は家系などで定められてきました。また部族内の伝説や神話に基づくタパも少なくなく、意味を外部へ他言しない掟も存在しました。 「ラウ群島モゼ島の花嫁のれん」(フィジー) タパの製法が最も発達したのがフィジーで、いくつかの皮をつなぎ合わせ

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  • 「越後妻有 大地の芸術祭の里」を旅する Vol.3「光の館」

    Vol.2「まつだい 農舞台」・「里山堂」に続きます。「越後有 大地の芸術祭の里」へ行ってきました。 「越後有 大地の芸術祭の里」を旅する Vol.2「まつだい 農舞台」・「里山堂」 道の駅「クロステン」のある十日町中心部から、「光の館」へは、車で15分ほどでした。市街地を抜け、信濃川を渡り、小高い丘へと向かいます。さらに国道252号線から一、細い道へ入り、坂を上がると、姿を現しました。それが、ジェームス・タレルの設計し、世界でただ1つ、泊まることの出来る作品、「光の館」でした。 「光の館」の見学は15時までで、以降は宿泊者のための時間となります。チェックインは16時で、その後、係の方の施設の説明、および誓約書への署名があるために、基的に遅刻は許されません。無事、16時前に到着すると、間もなく「光の館」を予約して下さった、@zaikabouさんの7名のグループもやって来ました。

    「越後妻有 大地の芸術祭の里」を旅する Vol.3「光の館」
  • 「これぞ暁斎!世界が認めたその画力」 Bunkamura ザ・ミュージアム

    Bunkamura ザ・ミュージアム 「ゴールドマン コレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力」 2/23~4/16 幕末から明治の絵師、河鍋暁斎の作品に魅せられた、一人のイギリス人がいました。 それがイスラエル・ゴールドマン。大学で美術史を学び、日の浮世絵に興味を抱きながら、ロンドンで画商を営んでいたコレクターです。 切っ掛けは一枚のだるまでした。その名も「達磨図」です。早速、ゴールドマンは入手。出来栄えに感心し、「暁斎」と署名のある作品を集め出します。さらに暁斎の100点の絵を収めた画帖の一部分を取得しました。 しかしどういうわけでしょうか。ほかの客に何枚かを売ってしまいます。それを大変に後悔したそうです。何と返却を願い出ます。よほど惚れ込んだに相違ありません。以来、暁斎作は商品としないことを誓いました。そして約35年。今では世界有数と称される暁斎コレクションを築き上げました。

    「これぞ暁斎!世界が認めたその画力」 Bunkamura ザ・ミュージアム
  • 3月の展覧会・ギャラリー

    3月中に見たい展覧会をリストアップしてみました。 展覧会 ・「根付~江戸と現代を結ぶ造形」 三鷹市美術ギャラリー(~3/20) ・「カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命」 埼玉県立近代美術館(~3/26) ・「江戸に長崎がやってきた!長崎版画と異国の面影」 板橋区立美術館(~3/26) ・「VOCA展2017」 上野の森美術館(3/11~3/30) ・「FACE展2017 損保ジャパン日興亜美術賞展」 東郷青児記念損保ジャパン日興亜美術館(~3/30) ・「高麗仏画 香りたつ装飾美」 根津美術館(3/4~3/31) ・「江戸と北京ー18世紀の都市と暮らし」 江戸東京博物館(~4/9) ・「お蔵出し!練馬区立美術館コレクション展」 練馬区立美術館(~4/9) ・「歌川国芳 21世紀の絵画力」 府中市美術館(3/11~5/7) ・「藤森照信展ー自然を生かした建築と路上観察」 水戸芸

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  • 「生誕90年 加山又造展」 日本橋高島屋

    橋高島屋8階ホール 「生誕90年 加山又造展~生命の煌めき」 2/22〜3/6 今年、生誕90周年に当たる日画家、加山又造の業績を振り返る展覧会が、日橋高島屋にて開催されています。 「夏の濤・冬の濤(部分)」1958年 個人蔵 巨大な波が行く手を阻みます。「夏の濤・冬の濤」です。制作はキャリア初期、1958年でした。六曲一隻の屏風です。左が夏です。白波が岩場を洗っています。波の色は群青でした。形は幾分と刺々しい。右が冬でした。氷山を象っているのでしょうか。一部が凍りついています。背後に白い木立が広がります。後の装飾的な作風を予感させる一枚と言えるかもしれません。 東京美術学校に学んでいた又造は、たびたび上野動物園へ出かけては動物を模写。1950年代にデビューした後も動物をモチーフとする作品を描き続けました。 若い頃は「創造美術に研鑽」(解説より)を積んでいたそうです。その時代に描い

    「生誕90年 加山又造展」 日本橋高島屋
  • 2016年 私が観た展覧会 ベスト10

    年末恒例、独断と偏見による私的ベスト企画です。私が今年観た展覧会のベスト10をあげてみました。 2016年 私が観た展覧会 ベスト10 1.「恩地孝四郎展」 東京国立近代美術館 恩地孝四郎について何も知らなかったことを思い知らされました。一口に木版といえども、表現は驚くほどに多様です。まるで油画のような「氷島の著者(萩原朔太郎)」の質感も素晴らしい。時に音楽や詩作と交差しては常に新しい地平を切り開きます。そのいわば挑戦的な姿勢にも惹かれました。20年ぶりの回顧展、海外からも作品が多数やって来ました。また思索の有り様を追うような会場構成も効果的だったのではないでしょうか。ひたすら版画の魅力にとりつかれ、今年一番、時間を忘れて見入った展覧会でした。 2.「鈴木其一 江戸琳派の旗手」 サントリー美術館 其一単独の大規模な回顧展がようやく開催されました。何よりは「朝顔図屏風」です。2004年のRI

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  • 自由に選べる「2017年国立美術館オリジナルカレンダー」

    今年も残すところあと3週間ほど。そろそろ来年のカレンダーを購入する方も多いかもしれません。 「国立美術館オリジナルカレンダー」 https://www.comody.jp/nma/ 各美術館も趣向を凝らしたカレンダーを発売していますが、図柄を自由に選べるものは殆どありません。そこで嬉しいのが国立美術館オリジナルカレンダーです。国立美術館のコレクションのうち140点から好きな作品を選んでカレンダーを作ることが出来ます。 「独立行政法人国立美術館」 http://www.artmuseums.go.jp 国立美術館とは、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館の計5館。作家も国内外を問いません。また絵画だけでなく、写真や工芸、さらには美術館の内観や外観の写真も網羅しています。 カレンダーは昨年から発売されましたが、今年は選べる作品がさらに増えました。

    自由に選べる「2017年国立美術館オリジナルカレンダー」
  • 6月の展覧会・ギャラリー

    6月中に見たい展覧会をリストアップしてみました。 展覧会 ・「竹中工務店400年の夢ー時をきざむ建築の文化史」 世田谷美術館(~6/19) ・「いま、被災地からー岩手・宮城・福島の美術と震災復興」 東京藝術大学大学美術館(~6/26) ・「フランスの風景 樹をめぐる物語」 東郷青児記念損保ジャパン日興亜美術館(~6/26) ・「Seed山種美術館日画アワード2016」 山種美術館(~6/26) ・「ふたつの柱 江戸絵画/現代美術をめぐる」 千葉市美術館(~6/26) ・「国吉康雄展」 そごう美術館(6/3~7/10) ・「ほほえみの御仏ー二つの半跏思惟像」 東京国立博物館(6/21~7/10) ・「ブータン~しあわせに生きるためのヒント」 上野の森美術館(~7/18) ・「開館50周年記念 美の祝典3ー江戸絵画の華やぎ」 出光美術館(6/17~7/18) ・「西洋更紗 トワル・ド・ジュ

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