スマホ不正の報道で、渡辺明竜王が「疑念がある棋士と指すつもりはない。タイトルを剥奪されても構わない」と述べ、調査を強く求めた事が明らかになった。 渡辺明のこの発言は極めて重く、驚いた。 スマホ不正疑義で出場停止処分や竜王戦挑戦者交代が報道された時、率直にいって、年末までの出場停止は重く、グレーで処分するのは黒っぽい印象を受けた。グレーで処分するのは実質的に黒扱いしたとも言えるから、何か確実な証拠を掴んだのかもしれないとも思った。 しかし、現在まで物証が出ないのに、渡辺明の上の発言が大きな要因となって出場停止や挑戦者交代が実施された事がわかって驚いた。 渡辺明や羽生善治の発言はただの一棋士の発言とは全く重さが違う。極端にいえば首相の発言のようなものだ。今回のスマホ不正で羽生善治のツイートが報じられたり、名人戦主催者変更事件の時に羽生や渡辺の発言が報じられたのは、彼らの意見が将棋界で非常に大き