シン・ゴジラ 実は期待はそれほどでもなかった。 2014年のアメリカのゴジラ(以下ギャレゴジ)は良かった。 海外から原点回帰かつスケールがでかくなりより現代的に進化したゴジラが来たことは嬉しく、 同時に日本には期待できなくなっていた。 もっとも、ゴジラ映画に求めるゴジラ像は人それぞれというのはある。 怪獣バトルがほしい人、陽気なSFを求める人、自衛隊との戦いがほしい人、 ゴジラの長い歴史で子供向けから大人向け、よりSF志向の娯楽作もあれば生命倫理や反核にテーマをおいた重厚な作品まで多くある。 ただ、新たにゴジラを作ろうというときにいつも立ち戻るのは54年のゴジラだ。 暗闇から正体不明の巨大なものが出てくる不気味さ 暗い海からヌ…っと現れて街を火の海にするあの絶望感 人類が巨大な厄災を前にして感じる一種の崇高さが54年のゴジラにはあり、良いゴジラを作ろうというときにはその崇高さを再現しようと
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