かつて米軍によって行われていた、日本における飛行機での台風観測が改めて始まります。気象衛星もあるこの時代に、なぜ再びリスキーとも思えることを始めるのでしょうか。計画主導者とそのパイロットに話を聞きました。 「災害のデパート」日本の、新たな「タイフーンハンター」 いまや地球の裏側へさえも気軽な旅行を可能にした、現代の旅客機。とはいえ、最先端の技術で開発された高性能な機種でさえ、絶対に避けて飛行しなくてはならない気象現象があります。それは「台風」です。台風に突入した飛行機は猛烈な乱気流によって、最悪の場合、空中分解することさえあります。 その台風に対し、あえて飛行機で接近し空から観測するという、なんともエキサイティングな計画が来年、日本で始まります。一見すると非常に危険に思えるこの計画、なぜ地上での観測では不足なのしょうか。あえて空中で観測するその意義とはなんなのでしょうか。 日本の気象観測は