2020-03-17 【TJ調査隊】上越は「桜の開花予想発祥の地」 旧高田測候所職員が計算式を考案 ニュース 調査隊 記録的暖冬の影響で、新潟県上越市の高田公園の桜は、観測史上最も早い3月27日(2020年3月12日、日本気象協会発表)に開花すると予想されている。桜の開花予想は、同協会をはじめとする民間気象会社各社が気温データなどを基にした独自の予想式を用いて行っているが、日本で初めて桜の開花予想式を発表したのは、同市大手町にあった旧高田測候所(2007年から無人化)の職員、佐々木孝一氏であることはあまり知られていない。 昭和の初めに独自予想式発表 岩手県盛岡市出身の佐々木氏は、高田測候所が設置された1921年(大正10年)から1931年まで勤務した。昭和の初めの1928年、「桜の開花期日の予察」と題した論文で、気温の推移と桜の開花との関連性から独自の予想式を発表した(気象集誌第2集第6巻