細川・小泉・小沢連合に世間が沸き立つのは当然だと思う。ビッグネームの合従連衡。政治的に鋭く対立していた小泉氏と小沢氏が、本当に手を結び合ったのか、という驚き。鍵を握るのはやはりマスコミを通じての影響力、大衆的な人気では、いまだに群を抜く小泉氏。 小泉氏の「自民党をぶっ壊す」再びか、と「期待」する向きがあるのも良く理解できる。が、ちょっと待ってもらいたいのは、小泉氏がぶっ壊したあとの自民党はどう再生したか、である。 戦後政治を通じて曲がりなりにも社会保障制度の整備と公共事業によって再分配を行ってきた中道右派の自民党が、中道が消し飛び、右派一極の新自由主義政党になってしまった。現在の安倍政権のやっていることは、小泉政権の延長上にある。小泉政権時代にイラク戦争へ自衛隊を派遣するなどの「実績」を積み上げなければ、安倍政権がやろうとしている「戦争のできる国」作りなど手が届かなかったはずだ。 経済にお