「小泉さん、もう1回総理やって」 7月21日、名古屋市の県勤労会館で、前首相の小泉純一郎が参院選の応援演説をしている最中のこと。突然、会場に女性の声が響きわたった。 それまでは会場からの声を上手に受け取めながら話を進めていた小泉の演説が、その一言で途切れた。 「私はもう総理やめたから。総理大臣は安倍さん。もう時間? 次へ行かないといけないし…」 小泉はあわてて話題をイラク派遣から切り替えた。参院選で全国行脚しながら、余裕に満ちた演説を重ねていた小泉が、ひるんだ一瞬だった。「次に行かないと」と言いながらも、それから10分近く演説は続いた。 「やらない。もう、やらない」 参院選を戦った自民党総裁の安倍晋三と、民主党代表の小沢一郎。明暗を分けた2人に共通するのは、ここまで見てきたように小泉シンドロームの影が選挙を通じてつきまとったことだ。 選挙を、そして政治の進め方を一変させた小泉。その張本人は
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