新生銀行の当麻茂樹社長=東京都中央区 【渡辺淳基】新生銀行は、有料老人ホームなど高齢者施設への投資を専門に行う不動産投資信託(REIT)をつくる検討を始めた。実現すれば国内初となる。老人ホームの需要は増えているが、返済期間が長いため銀行は貸しにくく、建設・運営資金が集まりにくい。新生銀はREITをつくることで、投資家から広く資金を集めることを狙う。 当麻茂樹社長が5日までに朝日新聞のインタビューで明らかにした。新生銀は2010年に専門の部署をつくり、高齢者向け施設などへの貸し出しを増やしてきた。これまでのノウハウを生かし、REITで集めた資金が優良な施設に投資されるように促す。 REITは来年にも上場させて、時価総額1千億円規模にすることを目指す。当麻社長は「高齢者向け施設は需要の増加に資金が追いついていない。今後は必要なだけ建てられるようにしたい」と語った。 REITは、投資家か