カップ麺にはまだイノベーションの余地が残されている。 印刷大手の共同印刷が先日、「カップ麺のフタを簡単に閉じられる」リシールフタ材の開発を発表した。カップ麺のフタといえば、お湯を注いで3分待つ間にフタが開かないように、箸や小皿を置いたり、あるいは付属のシールを貼るのが一般的。同社によると、再び閉じても「24時間以上、勝手に開くことはない」のだとか。再密封性が高まれば、日常生活だけでなく、野外での食べ方が変わったり、蒸らしを生かした新しい商品の開発に結びつくことも期待できる。リシールフタ材誕生の背景を聞いてみた。 東京・小石川の共同印刷本社で、リシールフタ材を用いたカップ麺の容器を見せてもらった。少し力を込めてフタを開いた後、フタを閉じるとくっついて再び開くことがない。閉じる際の力はほとんど要らない。リシールフタ材の部分は手で触ってもシールのように決してベトつくわけではなく、不思議な感じだ。