7年前、東京・江東区の「ビッグサイト」で上りのエスカレーターが逆走し、10人がけがをした事故について、国の審議会の部会は、モーターと土台とを固定する設備のボルトが緩んでいたうえ、ブレーキの力が十分でなかったためにブレーキが正常に働かず、事故につながったとして、国土交通省に対して必要な方策などを検討するよう求めました。 7年前の平成20年8月、東京・江東区の「ビッグサイト」で、ホールに設置された1階と4階とを結ぶ長さ30メートル余りの上りのエスカレーターが突然、停止して、その直後に下り方向に逆走し、乗っていた10人が転倒するなどしてけがをしました。 この事故について、原因の調査に当たった専門家で作る国土交通省の事故調査部会は報告書をまとめ、「本来はエスカレーターが停止すると、逆走を防ぐブレーキが働く仕組みになっていたが、モーターと土台とを固定する設備などにボルトの緩みや施工不良があったうえ、