サントリーホールディングスは、バーボンウイスキー「ジムビーム」で知られる傘下の米蒸留酒メーカー、ビームサントリーの社名を「サントリー・グローバル・スピリッツ」に変更する。 世界で最も洗練された幾つかのウイスキーを製造するサントリーは、缶カクテルなど低価格のアルコール飲料のグローバル市場で支配的地位を目指している。 サントリーは2014年のビーム社買収から10年の節目に当たり社名から「ビーム」を外す。ビームの世界全体の売上高は55億ドル(約8670億円)に上るが、2030年までに100億ドルに増やすことを目標に掲げる。ふたを開けるだけですぐ飲めるアルコール飲料、RTD(レディ・トゥ・ドリンク)に重点を置く。 経済同友会の代表幹事も務める新浪剛史社長は電話取材に対し、「米国でも人気の高い日本の本物志向を広めたい。アルコールとフレーバー(風味)をどのように組み合わせるか研究を続けており、RTDの