恋人ができた。ひとめ惚れだった。 30代前半で手痛い失恋を経験して以来、付き合ったどの相手とも本気になれず短期間で終わる恋愛を繰り返し*1、年齢的にももう生涯本気で恋に堕ちることはないのだろうと思っていた私だが、年甲斐もなく、数年ぶりに本気の恋をしている。 やはり私は、愛されるよりも愛したいタイプの人間であり、愛する相手に尽くすことに幸せを感じるタイプの人間なのだなと、改めて思った*2。愛しているからこそ相手を大切にできるし、その気持ちが相手に伝わり、相手も私のことを好きになってくれる。幸せな循環だ。ここ数年の女性関係の失敗の多くは、私が実は相手を愛していないことを、彼女たちに見透かされていたことが原因だったように思う。そんな関係は、やはり長くは続かない。 「セックス」「結婚」「恋愛」は、重複する部分もあるが、すべて別物だ。セックスとは性的欲望であり、結婚とは生活であり、そして恋愛とは心の