まもなく公開されるピクサの新作映画「WALL・E/ウォーリー」に登場する主人公・ウォーリーは、ゴミ処理ロボットです。この映画は29世紀のお話ですが、現実の世界ではウォーリーそっくりのロボットがすでにひとりぼっちで孤独に暮らしている星があります。今回は、航空宇宙産業の中でもひときわ夢のある火星探査のこれまでを簡単に振り返ってみたいと思います。 30代の方なら火星の人面石に思いをはせた人も多いのではないでしょうか。それだけに、マーズ・グローバル・サーベイヤの写真はある意味残酷でした(Image: NASA/JPL/Malin Space Science Systems) 航空宇宙産業は各国の軍事面と密接に関係することが多いため、あまり情報が公に語られることは少ないのですが(それでも最近はオープンになってきた方です)、通信機器技術をはじめ、日々技術の進化が見られる産業でもあります。 筆者の経験上