今回はWindowsネットワークで使われる「名前解決」について取り上げよう。名前解決は、前回の記事で紹介した「ブラウジング」、次回の記事で取り上げる「ファイル共有」と並んで、Windowsネットワークを構成する三大機能の一つである。 コンピュータ名とIPアドレスを結びつける Windowsネットワークでは、ブラウジングで画面に一覧表示したコンピュータのアイコンの中から自分の使いたいものをクリックすれば、そのコンピュータに簡単にアクセスできる。このときに、そのGUI画面の背後では、もちろん相手のコンピュータとの間でネットワークを使った通信を実行している。 現在のWindowsネットワークは、下位のプロトコルとしてTCP/IPを使って通信する。このため、実際に通信するときには、通信相手のIPアドレスが必要となる。ところが、ブラウジングの画面で表示しているものはコンピュータ名(NetBIOS名)