東日本巨大地震:福島ショック、広がる原発悲観論(上) 東日本巨大地震 東日本巨大地震の発生後、東京電力の福島第一原子力発電所で爆発や放射能漏れが発生したというニュースが伝えられ、世界各国で原発事業を見直す動きが表面化している。英フィナンシャル・タイムズは「福島で起きた原発爆発事故は、原発反対世論が高まるきっかけとなったチェルノブイリ原発や、スリーマイル島の事故を思い起こさせる」と報じた。 ■原発事業の放棄相次ぐ ドイツとスイスは、それぞれ原発事業の再検討に着手した。ドイツのメルケル首相は15日、同国内にある旧型7基の原子力発電所の稼働を3カ月間の「安全点検」期間に合わせ一時停止すると発表した。同首相は「日本のように高い安全基準と規範を備えた先進国(で)も原発の被害を防ぐことはできなかった」と述べ、原発事業においては安全性が最も重要だとの認識を強調した。スイスも国内の原発5基のうち4基を補