![マンガ『BLUE GIANT』は米バーンズ&ノーブルの救世主になるか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/747bdb65373cd1adf2caf91cfb385ed297b24452/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkei.com%2Fatcl%2Fgen%2F19%2F00381%2F040700035%2Ffb.jpg)
先週から今週にかけて、似たような事件が3件続発した。 「似たような事件」とは言っても、細かく見て行けば、背景は微妙に違っている。個々の事件が明るみに出した問題点も、それぞれに異なっている。ところが、3つの話題を伝える報道記事をひとつのテーブルの上に並べてみると、あらまあびっくり、なんとも見事な「女性蔑視連続事件」とでも言うべきひとつのシリーズが出来上がってしまっている。ここのところがポイントだ。 つまり、われわれは、それぞれに異なった別々の出来事が、ほとんどまるで同じひとつの事件であるように見えてしまうメディア環境の中で暮らしている。このことは、われわれの感覚が粗雑になっているということでもあれば、メディアによる報道がそれだけ劣化してきているということでもある。 今回は、この1週間ほどに相次いで発覚した3つの炎上案件をひとまとめに扱うことで、それらの出来事に共通の背景を与えている「気分」に
鈴置:同日午後、北朝鮮はICBM(大陸間弾道弾)に搭載できる水爆の実験に成功したと発表しました。7月4、29日にはICBMと称する「火星14」号を試射しています。 北朝鮮の主張によれば、少なくとも米本土の一部には水爆を撃ち込めるようになったわけです。発表には疑わしい部分――例えば、再突入の際にも弾頭が燃え尽きない技術を確保したか、などの疑問――も残ります。 ただ、北朝鮮への軍事攻撃にはかなりの決心が要るようになりました。核による反撃を覚悟する必要が出たからです。 公式に認めるかはともかく、実質的には北朝鮮を核保有国と見なさねばならなくなったのです。その意味で米国や日本、韓国にとって戦略環境がガラリと変わりました。 すでに宣言していたことですが北朝鮮は今後、核・ミサイルに関する交渉には一切、応じないと思います。「中国と同様の核保有国だ。それを破棄せよとは何事だ」という理屈です。 この期に及ん
5月1日号の日経ビジネスのスペシャルリポート「限界突破集落」では、高齢者が過半数を占め、コミュニティーの消滅が危惧される「限界集落」の中で、住民や地元企業の工夫で「限界」を超えようとする挑戦を取り上げた。 都心に住んでいる人間には想像しにくいことかもしれないが、限界集落の中には最低限のインフラすら揃わないまま生活を送っている住民がいる。大分県豊後高田市の中黒土集落もその1つ。つい6年前までマンガンを基準の32倍含む「黒い水」を生活用水として使ってきた。集落を変えたのは住民自らが管理する小型浄水設備だ。 「風呂の底が見えた!!」 大分空港からクルマで1時間、国東半島の両子火山群の中にある中黒土集落(大分県豊後高田市)。ここで奇妙な歓喜の声が上がったのは2011年のことだった。 この年、初めて集落に水道設備ができたのだ。それまでは上の写真右側の「黒い水」を生活用水として使っており、風呂の底も見
松崎 一葉(まつざき・いちよう)さん 筑波大学医学医療系産業精神医学・宇宙医学グループ教授。1960年茨城県生まれ。1989年筑波大学大学院博士課程修了。医学博士。産業精神医学・宇宙航空精神医学が専門。官公庁、上場企業から中小企業まで、数多くの組織で精神科産業医として活躍。またJAXA客員研究員として、宇宙飛行士の資質と長期閉鎖空間でのサポートについても研究している。「クラッシャー上司」の命名者の一人。 河合:先生にずっとお会いしたかったんです。私の恩師の山崎喜比古先生や大学院の後輩から、松崎先生の優秀なお弟子さんたちのウワサはかねがね聞いていました! 松崎:本当に優秀でしたか?(笑) 河合先生たちのやっているSOC(Sense of coherence:ストレスへの柔軟な対処で健康や生活を守り、立て直していく力)の研究はとても興味深かったので学生たちに「とにかく行って勉強してこい!」って
世界の総務部を見て、日本の総務部や間接部門全体をどのように評価していますか。 カックス氏(以下、カックス):今の日本のような総務部は、決して珍しいものではありません。というのも、30~40年前は世界中の総務部が同じような存在だったからです。 私が富士通の米国支社で働き始めた1980年代、自分から望んで総務部に配属される社員はほとんどいませんでした。当時の総務は、「会社から期待されていない裏方部門」だったんです。私自身、たまたま英語と日本語が話せたので総務部に配属されました。 ただ、私が総務に配属された頃から、アメリカではプロの総務を育てようとする動きが出てきました。総務部門の業界団体なども登場し始めた。 世界の総務と日本の総務で何が違うか。最も大きい点は、欧米企業では総務部というのは、バックオフィスの専門職であるということです。間接部門とひと括りにするけれど、その中には経理や人事、システム
4月6日(水曜)、テキサス州ヒューストンから、アリゾナ州フェニックスの空港を乗り継いで、深夜23時にカリフォルニア州サンノゼの空港に降り立った。月曜、火曜とヒューストンで行われた石油産業におけるロボットの応用可能性に関する展示会を終え、水曜には、大手石油会社を中心に集まったロボット業界団体の北米支部に出向き、ディスカッションに参加した。20人くらいのCEOが集まったが、周りはみんな白人で、日本人、いやそれどころかアジア人は僕一人だった。 サンノゼの青空と6杯のコーヒーと新たな日々 到着ゲートを抜けて外に出ると、どうやら日中は30℃を超えていたせいもあって、生暖かい風が頬を撫でた。やっとサンノゼに帰ってきた。澄んだ空気と、どこまでも深い群青色といった感じの星空を見て、無事ホームグラウンドに帰ってこれたことを喜んだ。 日本人エンジニアと一緒に、ロボットが入った大きなスーツケースを引きずりながら
加藤:いやいや。私の授業から余計なものをのぞいたら、なんにも残りませんから(笑) 「東アジア芸術論」は加藤先生が所属する法学部ではなく、国際日本学部の授業なのですね。 加藤:そうなんです。国際日本学部は2008年に新設された明治大学の新しい学部で、東京のJR中野駅近くの中野キャンパスにあります。外国人留学生も比較的多いです。中島さんの新刊のタイトルにもあった「爆買い」ではありませんけど、最近は「爆学」というか「爆留学」というか、留学生が非常に増えていますね。 「爆学」っておもしろい表現ですね。 加藤:「爆」なんとかというのはもともとサブカルチャーの用語で、(爆)と書いたりしますが、たとえば井上純一さんの有名なマンガ『中国嫁日記』を読みますと、奥さんが初めて出てくる場面で「月(ゆえ)、爆誕」とか書かれていますね。「月、爆発的に誕生する」という意味らしいんですが。爆笑という表現は昔からありまし
ニチレイが、千葉県で手がけていた6次産業化事業から撤退した。野菜を低温貯蔵し、加工する設備をそなえた大規模施設を旭市で運営していたが、2月いっぱいで稼働を停止した。「日本農業の再生への貢献」という理想を掲げたプロジェクトは、ひっそりと幕を下ろした。 「相場の変動」対策、合理的にみえたが… 6次産業は、1次産業である農業と2次、3次産業を組み合わせることで、農業の収益性を高めることを指す。今回の事業では、ニチレイグループの中核企業であるニチレイフーズと農業法人のテンアップファーム(千葉県富里市)が組み、2007年に「ベジポート」という事業組合を設立、2009年から施設を稼働させていた。 投資額は約10億円。ニチレイが4億5000万円、テンアップファームが5000万円を出したほか、約4億円の補助金も活用するなど、政府のバックアップも受けたプロジェクトだった。だが稼働から7年間、一度も利益を出す
ノヴォシビルスクからモスクワまで、残るは約3300km。2015年9月22日の夕方、ホームで私たちを待っていたのは、トムスク発モスクワ行き37列車である。前回よりまた列車番号が減ったので、上級の列車であることが期待できる。この列車が、シベリア鉄道全体の3分の1強の距離を、丸2日、49時間30分かけて走破する。 旅を計画している段階では、もうこの時点で疲労困憊しているかと思い、奮発して1等車を予約しておいた。2等車が1人約2万5000円のところ、1等車は約4万円近くかかったのだが、コンパートメントはきれいで寝心地もよく、それだけの価値はあった。しかも、初日の夕食も付いていたので、まずまずお得な感じである。
2008年6月、ワタミ子会社ワタミフードサービスの社員、森美菜さんが自殺。2012年2月、労災認定された。2013年12月、遺族は安全配慮義務を怠ったのが自殺の原因として、ワタミ元社長の渡邉美樹・参院議員らに損害賠償約1億5000万円を求め東京地裁に提訴。ワタミ側は当初、「法的責任はない」として争っていたが一転、2015年12月、法的責任を認め遺族と和解した。 ワタミの元女性社員がご逝去された件に関して、2013年12月、ご両親を原告として提訴がなされました。そして昨年12月8日、この労災訴訟は原告との和解に至りました。 ご遺族には直接、衷心より謝罪を申し上げました。責任は当時、ワタミの社長だった私にあります。和解までの道のりで、結果としてご両親を傷つけたこれまでの姿勢や認識、発言はすべて取り消し、重ねて謝罪いたしました。 提訴から和解まで2年もの時間がかかってしまいましたが、ご遺族との争
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