戦略コンサルタントにとっては「いまさら」感があるかもしれないが、図解表現の基本をウォールストリートジャーナルのグラフィック部門の責任者が解説した本だ。基本だから、いまウケている、すなわちすぐに古臭く見えてしまうようなテクニックは紹介されていない。WSJだから、USA Today的なフルカラーの図解も扱っていない。 たとえば円グラフの項では、パイの一部分を切り離すような特殊効果や3次元効果は使わうべきではないと断言する。家やヒトのアイコンを使って量の比較をする場合、部分的なアイコンは使うべきではなく、縮小拡大もダメだとする。 当たり前のようなことなのだが、このたぐいの基本の摺合せをしておかなければ、チームでプレゼン資料を作るときなどに不都合が生じるし、なによりもダサいプレゼンになってしまう。チームで一冊持っていても損のない本だ。 ところで、訳者の経歴がスゴイ。辻調理師専門学校→ブラウン大学と
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