新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に株価が下落する中、2日には、日本銀行が連日購入している12億円に加えて、1002億円の株価指数連動型上場投資信託(ETF)を購入したことがわかりました。1日の購入額1014億円は過去最高だった2016年12月の754億円を大きく上回っており、日銀マネーによる株価対策が新たな段階に入ったといえます。 実体経済の景気対策後手に この間、日経平均株価は5営業日連続の下落で、下落幅はあわせて2336円に達し、リーマン・ショック以来の下落幅となりました。日銀は連日700億円規模のETF購入を行いましたが、下落に歯止めがかかりませんでした。 2日も午前中には先週末に比べて300円以上も下落する局面がありました。こうした中で、日本銀行はイギリスの国民投票で欧州連合(EU)離脱の結果が出た16年6月以来となる「総裁談話」を発表して、「適切な金融市場調節や資産買い入れの