苦しむたびに、 つらい思いをするたびに、 世界が少しずつ形を変えていく。 所詮は自分から見える世界がすべて、 楽しい思い、 嬉しい思いをしたところで、 見える世界はあまり変わらない。 それはそれまで生きてきた世界を、 より鮮明に肯定する作業だから、 無邪気に泣き、 無邪気に笑う赤ん坊、 人はもともと世界は素晴らしいものだと信じて生まれてくる。 だけれども、 どこかのタイミングで、 「生きづらい」 そう思うときは必ず来る。 そう思うから、 自分から見える世界を変えて、 「自分の世界」を変容させて、 生きやすくしようと躍起になる。 大抵は、 その過程で「信じる」ことを恐れるようになる。 自分を守るために、 無条件で信じることを止めてしまって、 人を疑うことを覚える。 そうやって、 世界の見え方を変えていくのだ。 その経験が乏しいと、 洗礼を受けることになるのかもしれない。 あるときに、 思いも