もしあなたが歴史上の人物に会えるとしたら、誰に会いたいと思いますか? たった一度でいい。時をさかのぼり、歴史上の人物に会うことができ、質問が出来る。 そんな魔法が使えるとしたら…。 もちろん叶わぬ願い、ifですが、そんな夢想にワクワクしながら、さまざまな人物にさまざまな問いが浮かんできます。 もし、あなたが歴史上の人物に会えて、質問ができるとしたら、誰に何を聞いてみたいと思いますか? 松尾芭蕉「おくのほそ道」 元禄二年(1689)弥生も末の七日(陽暦五月十六日)、46歳という当時の平均寿命を超えた壮年に差し掛かっていながら、門弟曽良を伴って江戸を出発。 奥羽、北陸の歌枕や名所旧跡を訪ね、九月現在の岐阜県大垣までの全長600里(=約2,400km)を一日平均50kmペースで歩き、真の俳諧の「道」を実践し続け、「風雅の誠」を追い求め綴った俳聖松尾芭蕉、魂の記録、おくのほそ道。 風雅の精髄 日本