実は有給休暇も、このポイントのお話に、似ていなくもないんですね。 有給休暇の制度は、社員が行使する当然の権利なのですが、この権利を行使しないと損をすると考えている人もいるようです。だからと言って、有給をお金で買い取ったり、他の社員に譲渡したりすることはできませんので、商品ではない。そのあたりが、ポイント制度と似ているように思います。 「二者択一」ではなく「程度」の問題 では、こうした「制度」を、どのように考えればよいのでしょう。 「制度はほどほどに使うもの」とお考えになる相談者の感覚を、私は素晴らしいと思います。私もまったく同感です。 結論から先に言ってしまいますが、ほどほどがいいのです。なぜなら、こうした制度は使い切るべきか、使わないで置くべきかの二者択一問題ではないからです。 二者択一問題でなければ、何なのか。 それは、これまで何度も言ってきているのですが、程度の問題なんです。 私たち