デブサミでもアジャイル関連のセッションは例年数多く企画され、実際に現場レベルでも理解や習得はすでにかなり進み、小規模な開発では実践や試行も進められているようだ。となると次の課題はアジャイル開発のスケールアップ。そこで現れるのが「管理職」という新たな壁である。この「実戦」において、どのような作戦が有効なのだろう。このセッションでは、日本アイ・ビー・エム株式会社の畑秀明 氏が、アジャイル開発のスケールアップにおいて、中間管理職が取るべき6つの作戦について解説した。 「中間管理職」が感じる5つの問題 「アジャイルの現在は、理解するステージを超え、実践経験をシェアするステージに入った」と畑氏は語る。小規模の成功事例ならたくさん出ているが、ある程度の大きな規模でアジャイルしたり、会社全体の標準プロセスとして採用させるためには、さらにムーブメントを起こしていかなければならない。 そのためには、組織のカ