「北野武監督の暴力的な世界を女の子キャラだけで描きました。」 これまで、Twitter上でアングラ界隈をテーマとしたイラストを発表してきたusagi氏が『地元最高!』というアカウントを作成したのは’21年のこと。 そこで登場人物は全員かわいい女の子ながら「薬物」「貧困」「暴力」エピソードに溢れたマンガを投稿するや、アウトローな内容と小学生が描いたような絵のギャップが「クセになる」とたちまち話題沸騰。単行本出版に至った。 性別も年齢も非公開のこの作者は、なぜ急に異色マンガをアップし始めたのか。 「学生時代に友人とマンガを描いて出版社に持ち込んだことがあったんですけど、全然ダメだった。それ以降はイラストを描いていましたが、ふとまたマンガを描いてみようかなと思い立ったのです。 タイトルの『地元』は地方都市からも離れた田舎。車がなかったら生活できなくて、田んぼもちょくちょくある。服を買う場所は近所