「仮想化のしやすさでブレードサーバーを選択するユーザーが増えている」(NECの谷長主任)。ブレードサーバー上で仮想化環境を構築する際には、まず搭載可能なCPUやメモリーの拡張性を押さえておく必要がある。物理サーバー上で多数の仮想マシンを稼働させると、それだけCPUやメモリーのリソースが必要になるからだ。 CPUやメモリーの拡張性に加えて、仮想化技術を標準で搭載するブレードサーバー製品も相次いで登場してきた。これらは、独自の仮想化技術を搭載する製品と、VMwareやCitrix XenServerなど汎用的な仮想化ソフトを組み込んだ製品の大きく二つのパターンに分けられる。 独自の仮想化技術を搭載したブレードサーバーを提供するのが日立製作所だ。同社は、「BladeSymphony」ブランドで展開するブレードサーバーのハイエンド製品「BS1000」で、「Virtage」と呼ぶ独自の仮想化機構を標