(2013年8月8日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) オーストラリアはこの20年間、「ラッキーカントリー(幸運な国)」という評判にふさわしい国だった。同国は1991年以降、世界の先進国で唯一、景気後退を経験していない。健全な金融システムと、経済を加速させた中国製の鉱業ブームのおかげで、世界金融危機を見事に切り抜けた。 石炭と鉄鉱石の莫大な埋蔵量のみならず、いつでも液化し、エネルギー不足の日本と韓国に出荷することができる莫大な天然ガス埋蔵量も誇る。さらに、少ない公的債務、低いインフレ率、そして今のところ比較的低い失業率を謳歌し続けている。 しかし、「ラッキーカントリー」という言葉には続きがある。これは作家で社会評論家のドナルド・ホーンが1964年に名付けたもので、フレーズ全体はあまり楽観的ではない。「オーストラリアはラッキーカントリーであり、その幸運を分かち合う二流の人が運営している」とい
マン島は、ジャージー島やガーンジー島と同様に、独自の銀行券を印刷している。これらの紙幣は、表面に「1ポンド」と書かれているが、エクアドルの硬貨と同様、それが何を意味するかについては曖昧さがある。マン島の銀行は、頼めば、マン島の紙幣と引き換えにイングランド銀行券を渡してくれるが、銀行がそうする義務はない。 エクアドルの硬貨と同様に、マン島の紙幣は、マン島内では一般に認められているが、よそでは認められていない。 これらの紙切れは何を表しているのだろうか? 紙幣はマン島のポンド建てなのか、それとも英国ポンド建てなのか? あるいは、2つは同じものなのだろうか? 誰もこんな質問はしない。答えが重要でないように思えるからだ。そして、エクアドルの50セント硬貨と同じように、元となる通貨の監督当局も、流通している金額が非常に小さいため関心がない。 スコットランドの銀行券と独立 スコットランドにも銀行券があ
米有力紙「ワシントン・ポスト」をアマゾン・ドット・コムの創業者が買収するというニュースは韓国でも大きな話題となった。その韓国では、かつての名門紙「韓国日報」がすったもんだの大混乱に陥っている。 「記者の士官学校と呼ばれた韓国日報はどこへ行く」――。 アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)がワシントン・ポストを買収するというニュースを韓国の有力紙である「中央日報」は国際面のほぼ1ページにわたって報じた。同じ日付の同紙の社会面では、こんな見出しの記事がトップになっていた。 というのも韓国日報のオーナー会長である張在九氏(チャン・ジェグ=65)が8月5日、ソウル中央地検に背任などの容疑で召喚され、そのまま拘束されたのだ。 この4日前の8月1日にはソウル中央地裁が韓国日報に対して財産保全処分を下した。オーナー会長の拘束と財産保全命令ということで、韓国日報は経営上、「重大な危機
【社会部:メフディー・アーイーニー】希望と財産のすべてをカバンに詰め込み、カネのこと以外は何も考えぬ悪徳業者の口車に乗せられる違法移民たち。「違法移民らがインドネシアの海上で溺死」、あるいは「違法移民らを乗せた粗悪な船が沈没」といった時折報じられるニュースこそ、こうした安直な人々が迎える結末に他ならない。 アリーはオーストラリアへの違法渡航を決意し、悪徳業者の手配した船が沈没したために、現在インドネシアに留め置かれている、数千という人たちの一人である。彼はどのように移住を試みたかについて、次のように述べている。「これまで7千ドル以上を費やした。ところがオーストラリアには着けなかった。あの国の新たな法律には絶望している。たとえチャンスがめぐってきても、パプアニューギニアに住まわされることになるんだから」。 違法な移住方法では、移民たちはまずジャカルタに行き、そこで移民らを違法に国外へと渡航さ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く