7月に入ると、ロシアはもうどことなく夏の休暇モードに入ってしまう、と相も変らぬ表現を毎年繰り返さねばならない。物事が安定しないと見られがちなロシアにあって、これだけは万古不変の真理のごとくだ。経済がどうであろうと、政治が揺らごうと、ひょっとして戦争が起ころうと、・・・休暇は休暇なのだ。 だから、それを見越して、ロシアの国際経済会議で最も規模が大きいサンクト・ペテルブルグの国際経済フォーラムも例年6月の20日前後に行われて、ロシア経済の前半戦のフィナーレを飾る。 ガスプロムが主役から滑り落ちた初めての年 エネルギー大国だから、フォーラムの主役はロシア最大の企業ガスプロム、とこれまでなら大体相場が決まっていた。そして、会社法で決算6カ月以内の開催が義務づけられる株主総会となれば、12月決算が普通のロシアで6月末のガスプロムのそれが、全ロシア企業のトリを務めてきた。 国際経済フォーラムの方は、参
両社の協力合意は、その大枠が昨年の8月にすでになされていたから、これまでの半年超の間を具体的な条件交渉に費やしていたことになる。 ロスネフチが保有するロシア北極海・黒海でのオフショア(大陸棚洋上)鉱区開発へのエクソンの参画(持ち分33%)はすでに知られており、その見返りにロスネフチがエクソンから何を得られるのか、が今回発表された内容だった。 それに従えば、同社はエクソンが保有するメキシコ湾でのオフショア案件や米国・カナダでのシェールオイル生産計画への参画(持ち分30%)が叶い、またロシア内の開発ではその探鉱費用の32億ドルをエクソンが負担する。そしてエクソンも西シベリアのタイトオイルの探鉱で新たにアクセスを得た。 セチンによれば、ロシア内のオフショア開発では2012年に探鉱作業が開始され、2014~15年に試掘井を掘削、そして2016~17年にFID(最終投資決定)を行い、順調に進めば20
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