ガウス教授の「新冷戦」概念は、今の中東国際政治を見る際に最も適切な枠組みだと思う。 これは「サウジ・イランの宗派対立による第三次世界大戦が起こる」といった議論とは正反対の議論である。...
![池内 恵](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ecf3a4ff8e7a733661c89c0fdd36af4886485e5b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fexternal-itm1-1.xx.fbcdn.net%2Femg1%2Fv%2Ft13%2F1252827087309684338%3Furl%3Dhttp%253A%252F%252Fwww.gregorygause.com%252Fi%252FGregory_Gause.jpg%26fb_obo%3D1%26utld%3Dgregorygause.com%26stp%3Dc0.5000x0.5000f_dst-jpg_flffffff_p600x600_q75%26ccb%3D13-1%26oh%3D06_Q399G1q-bhksNtoaIJHuo4O-6nm6yW6pFFGjV8T-mPFyGYI%26oe%3D6691B3AC%26_nc_sid%3D867500)
35歳以下の「若者」層を中心に、中東では情報空間の変容や技術革新が起こりはじめ、中東の民主化運動は雪崩を打つようにアラブの政治世界を覆しつつある。 著者は、本稿前篇「中間層台頭の中東に共通 変化を見通す4つのポイント」で、中東各国の政治体制が直面する変化を観察するための切り口を示した。 後篇では、各国相互の影響関係に目を向け、大国・エジプトの民主化への移行プロセスと、サウジアラビアを中心とした湾岸協力会議(GCC諸国)が構築しつつある“征服王朝”モデルとを対比しながら分析。また、中東の変動の観察によって、日本がグローバルなパワーバランスの変化や言説空間の変容に対応するためのきっかけとなるはずと提言。 エジプトの民主化プロセスと地域大国としての再興 リビアでの内戦の状況や、シリアでの弾圧や国際的な制裁といった、「紛争」「混乱」に短期的には注目が集まってしまいがちだが、重要なのは中東政治の主軸
【カイロ=遠藤良介】暫定政権首相にビブラーウィ元財務相が指名されたエジプトに対し、9日、サウジアラビアが総額50億ドル(約5057億円)、アラブ首長国連邦(UAE)が30億ドル相当の支援を行うことを決めた。ロイター通信などが伝えた。エジプトで組閣作業が本格化するのを受け、湾岸産油国は暫定政権支援の態勢を整えつつある。 サウジは、エジプト中央銀行への20億ドル預け入れや20億ドル相当の石油製品提供、10億ドルの現金供与を行う。UAEは総額30億ドルの中銀預け入れと現金供与を行い、追加支援も検討するとしている。 エジプトは貿易赤字の拡大や高いインフレ率など経済情勢の悪化に見舞われており、サウジとUAEは、今回の政変の根源となった国民の生活苦を緩和し、経済専門家であるビブラーウィ新首相の施策を支えることで、暫定政権の安定的発足を支援したい考えとみられる。 君主制の湾岸産油国では、エジプトのモルシ
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