■軍事政権か、それとも民主主義の危機か=総選挙目前のバングラデシュと与野党の攻防(田中)■ DHK.Assembly / naquib 2014年1月5日に予定されている第十回バングラデシュ総選挙を前に、与野党の駆け引きがクライマックスを迎えつつある。焦点となっているのは選挙管理内閣を認めるか否か。与党が拒否し続ければ、野党陣営が選挙をボイコットしかねない事態にまで発展している。 ■バングラデシュの今 12月29日、最大野党バングラデシュ民族主義党(BNP)を筆頭とする野党連合はダッカ集結を宣言した。それに対し政府は道路封鎖を指令。政府主導により、バス、鉄道、水上交通が止められる事態となった。また警察は治安維持を名目にBNPの集会を妨害、党首カレダ・ジアは実質的に自宅軟禁状態にある。 もっとも政府による交通封鎖が実施される前からバングラデシュの交通インフラは麻痺していた。12月にはほとんど