8月30日、恒大集团有限公司(中国恒大集団)の中間決算が公表されました。 報告書には、資産売却の不確実性への記載が記されるとともに、売上低迷が継続していることが記載されていました。 総資産は、2,377,575百万中国元(2021年6月30日期末)、日本円にすると40兆円にもなる、世界屈指の超巨大企業です。 負債総額も、1,966,534百万中国元(2021年6月30日期末)、約33兆円となります。 最近、恒大社債の保有者が、还钱(金返せ)と、本社ビルを囲う姿が報道され話題を読んでいます。 社債の利払いができず、このような事態に至りました。 私は、現在はベトナムを拠点に会計サービスを提供しておりますが、依然は香港・中国本土で生活し、会計コンサルタントを行っていました。また、現在も中華系のお客様がおり、大変関心がありました。このコラムを通じて、ご紹介いたします。 中国恒大集団とはどのような企
今、中国では本欄が一貫して警告してきた不動産市場の崩壊が着実に進んでいる。 まずは不動産が徹底的に売れなくなったことだ。中国では、毎年5月1日のメーデーを中心に数日間の休みがあって、例年では不動産がよく売れる「花の五一楼市(不動産市場)」とされてきた。 だが、今年は惨憺(さんたん)たるものである。中原地産研究センターが観察している全国54の大中都市で「五一楼市」で売れた不動産件数は9887件。昨年同時期と比べると32・5%減という。 首都の北京では期間中の不動産販売件数が前年同期比で約8割も減った。地方都市の保定に至ると、期間中の不動産契約件数はわずか10件、まさに「不動産市場の5月厳冬」と呼ばれる大不況が到来したのである。 不動産が売れなくなると、ついてくるのは価格の下落だ。全国における不動産価格の下落傾向は今年3月からすでに始まっているが、5月後半には一層加速化。 中国経済新聞網が同3
(2012年6月25日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 中国東部の港町、青島(チンタオ)の中心街から30キロほど離れたところに「センチュリータウン」という名の大きな住宅開発地がある。赤い屋根瓦の建物やアーチ道を配した「スペインの建築品質」がここの謳い文句だ。 しかし、空っぽのマンションやその価格の下がり方を見ていると、スペインのもう1つの側面を思い浮かべずにはいられない。すなわち、地中海に面する同国経済を襲った住宅市場バブルだ。 複数のアナリストによれば、中国は今、スペインと同じような運命をたどるか否かという問題に直面している。もし同様な道を進むことになれば、ただでさえ弱々しい世界経済は最も重要な成長エンジンを失い、ここ10年ほどのコモディティーブームにも終止符が打たれることになる。 住宅価格が高騰する大都市と、下落するその他地域 この問題の答えは、中国不動産市場における2極の間のどこか
中国経済が減速し、中でも不動産市場が調整局面に入ったことを背景に、主にインフラ投資の資金調達のために設立された「地方政府融資プラットフォーム会社」(以下、融資プラットフォーム会社)が抱えている債務問題に対して、懸念が高まっている。 ここでいう融資プラットフォーム会社とは、地方政府およびその機関が、財政資金や土地、株式などを以て出資して設立した、政府の投資プロジェクトの資金調達機能を担う、独立した法人格を持つ経済主体のことである。その目的は、インフラ投資の必要性と限られた財源という矛盾を解消することである。現在の財政制度の下では、地方政府は、恒常的に財源の不足に悩まされている上、自ら債券を発行することが禁止されている。このような制約の下で、インフラ投資の資金を調達するために、各地の地方政府は、多くの融資プラットフォーム会社を設立したのである。その資金調達の手段は、銀行からの借り入れと債券の発
昨年、日本人を含む4人の友人が投機用として北京に保有していたマンションを手放すことに成功した。築15~20年くらいの物件で、排水管はぼろぼろ、室内の壁にひびは入っているわ、暖器(暖房)は効かないわ、床にひずみは出るわと、建築物自体の資産価値はゼロに近いと思われていた。それでも最悪の手抜き建築と言われた2008年の五輪前の建築ラッシュ時の建物ほどには構造的に欠陥がないこと、五環路の内側という立地の良さも手伝い、だいたい買値の3~4倍くらいで売り抜けることができたそうだ。 もちろん、仲介業者が2割の仲介料を取ったとか、なかなか代金を振り込んでくれないので大げんかしたとか、代金として支払われた人民元をなかなか日本に持ち出せないとか、いろいろ問題はあったのだが、“姉歯マンション”以下の安普請物件にこんな値段がつくこと自体、日本では考えられないのだから友人としては喜ばしい。私も個人的には外国人が今、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く