大人になると味覚がかわるっていうよね。 ピーマンが好きになったり、塩辛が食べられるようになったり、自分でも最近びっくりしたのは、焼いたサンマの内臓をほんとうにおいしいなあと思ったことだよ。子供のころ父親がおいしそうに食べてるの見て食べてみたら(はぁああっにっが!)ってなって父親にゆずってたあのサンマの内臓、掛け値なしにおいしいと思って俺たべてる、っていう驚き。むかし自分がまったく理解できない父親が好きだったものを、どんどん好きになってくっていうのを最近とみに感じてて、妙な気分になることがある。 まえなんかのテレビで、そうして苦いものや辛いものが平気になってくのは味覚が衰えているからだと専門家が言ってた。子供は苦さや辛さにとても敏感だけど、それが衰えてくからおいしく感じるだけなんだって。スタジオの芸能人たちが納得いかねえみたいな顔してたのが印象深かった。ぼくもテレビの前で(なにーっ!)って軽