2020年8月8日のブックマーク (1件)

  • 人から言葉を奪うもの

    人が言葉を失ってしまう場面は数多くある 一瞬にして周りの世界が変わったときなどが正にそうである 例えば1945年(昭和20年)8月、世界で初めて広島・長崎に原爆が落とされたとき 眩(まばゆ)いほどに空が光ったのに人々は一体何が起きたのか理解できないでいた そんな時、人から言葉は出てこない その後聞こえてくるのは「呻き(うめき)」「叫び」「泣き声」のみである 戦争は始めるのはたやすいが終わらせるのはとても難しいと聞く ピカドンはそれだけ非情で残酷であり人類の歴史に真っ黒な1ページを残してしまった 私たちの想像を超えた事態が発生したとき人は言葉を失う 稜線から輝く朝陽が昇るのを目にしたとき人は言葉を失う 代わりに得るものと言えば、きっと勇気と希望と生きている歓びに違いない 水平線に後姿の夕陽が沈むのを目にしたとき人は言葉を失う その胸の内を過(よぎ)るものと言えば、きっと感謝と反省と軽い感傷に

    人から言葉を奪うもの
    Tochann
    Tochann 2020/08/08