2015-05-28 大学卒業までに恋愛出来た奴らが全員嫌いだ。その奇跡的な幸福を常識だと考える傲慢さを持ち合わせたクズだからである スポンサードリンク 「そろそろ落ち着こうよ」「子供っぽいね~」 今年に入ってから、こんな心ない言葉を吐き散らかした、腐りかけの人間はいないだろうな? お前らは青春の風に背中を押され、流れるように恋を成就させたんだろうけれど、こっちは命懸けだった。 後一歩で、死んでしまう可能性もあった。 毎晩、非モテ性質が引き起こした希死念慮との死闘を繰り広げ、涙をぎらつかせながら打ち勝って暮らす日々で、なにもかもがボロボロだった。 まるで無人島から救出された人間のような状態で、やっと手に入れたのが〝取りあえず彼女〟だ。 そこには真実の恋心など存在しなく、あるのは焦燥感だけであった。 修羅を燃やすみっともない、紛い物の恋愛を果たした。 傘がないから新聞紙を使う。