・ビジネス書大バカ事典 「「もどき本」を読んでみると、こんな本がまじめな顔をして世の中に公然と流通していることに、しかもその多くがベストセラーになっていることに、まあ、びっくりする。」 いかがわしいビジネス書「もどき」作家としてやりだまにあげられるのは、勝間和代、苫米地英人、神田昌典、石井裕之、本田健、本田直之、斉藤一人、小林正観など、よく売れているビジネス書の著者たち。具体的に書名を挙げながら、数々のご都合主義や矛盾した記述をあげつらう。その語り口が面白い。いちゃもん芸の本である。 それぞれの著者のイタい所を的確にとらえて狙い撃ちしており、いまどきのビジネス書を広く読んでいる人は笑いながら読める本である。でも、ちょっとめくじら立てすぎじゃないかなというのが素直な感想。 著者の批判としては、誇大広告、不当表示論だという主張が多いわけだが、ビジネス書って読者にとってクスリというよりやる気を燃