日本で通信業界の再編に尽力した人物といえば、真っ先に孫正義氏を挙げるだろう。特にインターネットの普及、そして携帯電話のルールそのものを変え、スマートフォンの時代を日本にもたらした立役者といってもいい。AppleのSteve Jobs氏とはiPhoneが発売される以前から、携帯電話端末に関する会話をしていたことも知られている。 孫氏は米国へと拠点を移しつつある。シリコンバレーにソフトバンクのオフィスを構え、自身の邸宅も構えた。東京などから優秀なスタッフを米国へ配属し、日本で起こした通信革命を米国でも再現すべく、挑戦が始まった。ご存じの通り、米国の携帯電話会社第3位のポジションにあるSprintを買収し、再編の足がかりとした。しかしSprintだけでは、再編までほど遠いと見ているようだ。 辛口番組などのインタビューに応じた孫氏 孫氏は先月ワシントンを訪れ、自身の米国での考えを広める活動を行って