先週、また興味深いニュースがありました。無線LANルーターなどを製造するコレガが、サポートが終了した自社のルーターに脆弱(ぜいじゃく)性があることを発表するとともに回避策を通知したのです。 その回避策とは「当該ルーターの使用を停止する」こと。これを聞いて、「そんなのアリ?」と拒否反応を示した人も多いかもしれませんが、私は「これはこれで誠実な対応」だと思ったのです。 IT機器にはサポート期間があるが、脆弱性はなくならない 明らかになった脆弱性を管理する情報ポータル、JVN(Japan Vulnerability Notes)によると、コレガの無線LANルーター「CG-WGR1200」には、 不正にメモリ領域を破壊し、設計者が意図しない行動を起こす「バッファオーバーフロー」 意図しない命令が実行できてしまう「OS コマンドインジェクション」 登録された利用者以外がログインできてしまう「認証不備