国際標準化団体「FIDO(ファイド)アライアンス」は2023年12月上旬、パスワードが不要になる認証技術「パスキー(Passkeys)」の記者説明会とセミナーを都内で開催した。インターネットサービスや組織内のシステムにパスキーを導入してコスト削減を実現したといった成果が次々報告された。 「2023年はパスキー元年」。FIDOアライアンスのエグゼクティブディレクター兼最高マーケティング責任者であるアンドリュー・シキア氏らは胸を張った。パスキーに対応するWebブラウザーやモバイル端末のアカウント総数が全世界で70億件を超え、ユーザーの認証にかかる時間が短くなり、導入企業もコスト削減につなげられるといった具体的な成果が次々と出ているからだ。 米Google(グーグル)は2023年10月から個人のGoogleアカウントでパスキーをデフォルトの認証手段として提供を始めた。グーグルのID&セキュリティ