九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の再稼働を巡る「やらせメール」問題で、6月に経済産業省が主催した佐賀県民向け説明番組に、やらせを告発するメールが投稿されたことが28日、わかった。 経産省資源エネルギー庁は、このメールを九電側に照会せずに放置していた。同庁原子力立地・核燃料サイクル産業課は、「当時は内容を精査しておらず、気づかなかった」と弁明している。 同庁によると告発メールには、「九電社員が、運転再開を容認するメールを送るよう命じられている。利害関係のない第三者による徹底した調査を」などと書かれていたという。 一方、同庁は番組終了後に589件と公表していた投稿総数が、実際は706件(賛成302件、反対241件、その他163件)だったことを明らかにした。番組後の記者会見に間に合わせるため、途中集計を公表したという。