■郷原委員長は「驚いている」 九州電力「やらせメール」問題をめぐって、真相究明を進める第三者委員会の郷原信郎委員長と、調査を依頼した九州電力との対立が深まっている。第三者委が8日に発表した中間報告に対し、九電が同日夜に「佐賀県知事発言が発端」とする中間報告に異を唱える見解を公表、翌9日には郷原委員長が「いささか驚いている」とのコメントを発表し、事態は思わぬ方向に動いている。 両者の最大の対立点は、古川康佐賀県知事の関与。原発再稼働の意見を投稿するよう、古川知事が九電に依頼した形となった九電内部のメモをめぐり、第三者委の中間報告では「知事が同趣旨の発言を行ったことは否定しがたい」とした。 これに対し、九電は「知事発言の真意とは異なったメモが(メール問題の)発端となった」「中間報告は知事発言の真意についての判断は留保しながら、同委員会として判断したもの」などと中間報告に異論を唱える見解をホーム