九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の再稼働を巡る「やらせメール」問題で、経済産業省資源エネルギー庁が、6月の佐賀県民説明番組に投稿された意見数を実際より117件過少に公表していたことが28日、わかった。 同庁は当初、賛成意見が反対意見より多いとしていたが、実際には反対意見が大幅に上回っていた。また、意見の中には、やらせを告発する内容もあったが、同庁は九電側に照会しなかった。 同庁原子力立地・核燃料サイクル産業課によると、番組は6月26日、再稼働の安全性を説明するために開催され、午前10時~11時30分、ケーブルテレビやインターネットで生中継された。県民からメールやファクスで意見を募集し、一部は番組の中でも紹介された。 同庁は番組終了後の記者会見で、投稿総数を589件と公表。メール問題が表面化した7月6日、賛成286件、反対163件、その他140件だったと説明した。しかし、実際には、こ