レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 道具には痛いものとそうでないものとがある 外科医の使うピンセットや鉗子には、「鈎」のついたものとそうでないものとがある。 左写真、左側が鈎付きの鉗子の先端。右が通常の鉗子。右の写真は、鈎の拡大。 一見すると、鈎無しの鉗子のほうが、組織にやさしそうに見える。実際は逆だ。 鈎のついた鉗子は、皮膚のごく一部には食い込むが、健常な組織を挫滅しない。このため、傷の治癒は早くなり、傷口もきれいに直る。研修医の頃、外来での傷の縫合などで、何も考えずに鈎無しの鉗子を使っていると、本物の外科の先生からよく怒られたものだ。 生体組織は細胞のネットワーク 組織(社会の組織organizationではなく、医学用語の組織tissueのほう)は、細胞のネットワークだ。