北朝鮮のロケット弾に対して破壊措置命令が出た。東京・市ヶ谷の防衛省は今のところ動きはなく、出入りする人の姿もまばらだった=7日午後、東京都新宿区市ヶ谷・防衛省 (大橋純人撮影) 小野寺五典防衛相は7日、北朝鮮の弾道ミサイルが日本領域に落下する事態に備え、自衛隊法に基づく破壊措置命令を発令した。事前予告のない発射を想定した初めてのケースで、命令を受け、自衛隊はミサイル防衛(MD)による迎撃態勢に入った。今回は公に発令を発表することは見送った。 破壊措置命令は平成21年4月、24年3月、同12月と過去3回発令されたが、いずれも北朝鮮は事前に「人工衛星」と称して期間や落下地点を国際機関などに予告していた。今回は予告はないが、「不測の事態に備える」(政府関係者)必要があると判断、早期に迎撃の権限を付与しておくことにした。 発令を受け、海上自衛隊は海上配備型迎撃ミサイル(SM3)搭載のイージス艦を展