前回,オンラインのパフォーマンス要求の定義は,以下のポイントを押さえればよいということを書いた。 ・画面を特定すること。 ・処理される状況(季節や月末・月初などの時期,利用ユーザー数など)を限定すること。 ・測定ポイント(始点,終点)を明確にすること。 ・アプリケーションに測定機能を実装し,常時記録可能にすること。 ・当初のシステム環境を記録・保存すること。 「どの画面でも速いこと」などというわがままを言わないで,まずはパフォーマンス要求を定義すべき画面を特定する。例えば,受注入力画面のように利用頻度が高く,レスポンスが低下すると待ち行列ができて業務が障るような画面が,定義する対象として適している。業務的に監視する意味があるだけでなく,処理密度が高いほど取得したデータの母数が多くなって安定してくれるからである。 コンサルティング会社の中には,システム・パフォーマンスの診断やチューニングと称
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