ITRアナリスト内山氏の寄稿の2回目。前回の総論に引き続き、各論に入る。(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件) 内山悟志 (アイ・ティ・アール代表取締役/アナリスト) 良き提案者であり課題解決におけるパートナーとして顧客から信頼されるSEとなるためには、課題や事象を全体的かつ俯瞰的な視点から見て、構造的に理解し、論理的に整理したり表現したりする能力が求められる。ここでは、そうした能力をアーキテクチャ的思考という観点から考察してみることとしよう。 なぜアーキテクチャが必要なのか 昨今のIT業界では、EA(エンタープライズアーキテクチャ)やSOA(サービス指向アーキテクチャ)というキーワードが流行しているが、ここで言うアーキテクチャ的思考とは、EAやSOAに対する知識をだけを指しているのではない。アーキテクチャはしばしば都市計画にたとえられる。 明確なアーキテクチャなしに都市開発が進められ
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