「子育て罰」というワードがネット上で注目を集めている。児童手当など所得制限などで恩恵を受けられない人が、頑張って働いても子育てに関する給付などはなくなり、たくさん子どもを産むほど苦しくなる現状を言い表した言葉だ。現在の制度の線引きで“高収入”とされる家庭の生活は決して余裕があるものではない。なかでも収入によって決まる認可保育料の保育料は家庭によって差が大きく、一部の世帯では年間100万円近くと“私立大学並み”にかかる場合がある。 ■高額な保育料と激務 2歳の子供を育てる30代会社員の女性は、夫と共働きで世帯年収は1000万円超。両親が遠方に住むなかフルタイム正社員の仕事を続けるためには保育園に入ることが必要だった。居住地は“保活”激戦地区であったため、妊娠中から市役所で情報を集め備えたが、11月生まれの子供の保活は難航。第一希望に入園することはできず、6歳まで預けることが出来ない小規模園に