次期衆院選に立候補しないことを表明した福田康夫元首相(76)=群馬4区=が28日、朝日新聞の取材に、改めて現在の胸中を語った。「国民を心配させるような外交は、してはいけない」。議員バッジを外し、すっきりした表情で、今後も日本外交のために尽力することを誓った。 ――議員引退を決めた理由を改めて 時代が変われば、日本も変わる。世界の環境も急速に変わる。新しい日本社会、世界をめざし、若い人が自分たちの将来をどう築いていくか考えるべきだ。自民党総裁選が、その一つの区切りになった。 ――政治活動は続けるということだが 国会議員でなくてもできることはやる。今起きているような外交問題で、いつでも対応できるようにしようと考えている。 ――父・赳夫さんの背中を追って政界に? おやじも70歳を過ぎていたので、秘書をした期間はそばで助けなきゃという気持ちが強かった。当時は中選挙区制で、「福中戦争」と