トイカメラと言えば思いつくのがロモとホルガだけれども、ホルガは香港人の李定武が開発したというのはあまり知られていないのではないだろうか。 1960年代と70年代に半導体トランジスタラジオの隆盛を見た李定武は自分で工場を作り生産する考えを起こし1970年に宇宙電子廠を立ち上げた。しかし当時は競争相手がとても多く、半導体トランジスタラジオの儲けの時期はすでに終わりに差し掛かっていた。そこでラジオに変わる別の商品を探さざるを得なかった。李定武は、かつてヤシマで働いていたこともあり、また当時香港ではストロボを現地生産する工場がなかったことから、日本の企業と連絡をとって共同開発で香港でははじめてのストロボの現地生産を開始したのだった。開発したそのストロボは予想外の売り上げを記録し、更に全ての設計を自ら行ったストロボを開発してデザイン賞を受賞し、アグファやコダックなどの企業などからも依頼がくるなど順風