今年2月に来日した東京・上野動物園のジャイアントパンダのリーリー(雄=5)とシンシン(雌=6)の体重が急増したため、動物園側が2頭の“ダイエット対策”を検討していることが9日、分かった。 気温33度の午後3時、室温25度に設定してあるパンダ舎では、2頭の食事タイムが始まった。同舎前では人々が約200メートルの列をつくり、携帯カメラを片手に「かわいい」「こっち向いて」などと呼び掛ける中、2頭は飼育員から与えられた竹10キロ、ニンジン2本を瞬く間に平らげた。すさまじい食欲だ。 ほほ笑ましい光景だが、飼育員の倉持浩さん(36)の表情は険しかった。倉持さんによると、ジャイアントパンダの平均体重は100キロから120キロだが、現在、リーリーが147キロでシンシンが129キロ(ともに7月25日に測定)。3月上旬の測定では、リーリーが134・4キロ、シンシンは117・6キロだったことから、約6カ月間でと